包丁でにんじんをリズミカルに切っていると、ふと藍がわたしの顔をのぞき込んできた。
「いいことでもあった?」
「…えっ!?」
「なんか、うれしそうだったから」
一冴さんと再会したときの藍の喜ぶ顔を思い浮かべていたら、自然と表情がゆるでいた。
「な…なんでもないよ!シチュー、おいしくできたらいいなって思ってただけ」
「ほんとに?」
「ほんと…!」
藍がわたしの反応をうかがうように、顔を近づけてくる。
…もう!
照れるから、かっこいい顔近づけてこないでっ。
そして、1週間後。
一冴さんと会う日。
藍には、帰りに買い物をするから少し遅くなると連絡しておいた。
わたしは一冴さんと約束したとおり、この前と同じ時間にあの喫茶店に着くように学校を出た。
喫茶店までは、歩いて15分ほど。
「いいことでもあった?」
「…えっ!?」
「なんか、うれしそうだったから」
一冴さんと再会したときの藍の喜ぶ顔を思い浮かべていたら、自然と表情がゆるでいた。
「な…なんでもないよ!シチュー、おいしくできたらいいなって思ってただけ」
「ほんとに?」
「ほんと…!」
藍がわたしの反応をうかがうように、顔を近づけてくる。
…もう!
照れるから、かっこいい顔近づけてこないでっ。
そして、1週間後。
一冴さんと会う日。
藍には、帰りに買い物をするから少し遅くなると連絡しておいた。
わたしは一冴さんと約束したとおり、この前と同じ時間にあの喫茶店に着くように学校を出た。
喫茶店までは、歩いて15分ほど。



