同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「相談…ですか?」

「ああ。10年ぶりだから、藍にはサプライズで会いたいし」

「いいですね、それ!」


まさか、一冴さんとわたしが秘密でサプライズを考えているなんて、藍は思いもしないことだろう。


「1週間後、今日と同じ時間にここで待ち合わせてもいいか?」

「大丈夫です!」


わたしは一冴さんと次の約束をして喫茶店を出た。


寮の部屋へ帰ると、リビングで藍がテレビを見ていた。


「遅かったな。帰りに買い物に行ってただけだろ?」

「あ、うん。途中でカフェで休憩してて」

「ふ〜ん、そっか」


本当は偶然一冴さんに会って、藍とのことで話し合っていたということは絶対に秘密。


「今日はシチューにしようと思ってるの」

「いいな。俺も手伝うよ」

「ありがとう」


藍がわたしといっしょに食事をするようになって、こうして2人で料理をする時間も増えた。