同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

すると、一冴さんの目にじんわりと涙が浮かぶ。


「…本当に?藍が…そんなことを?」


うれし涙だろうか。

目元を押さえる一冴さん。


「…そっか。離れていても、オレと藍の気持ちは同じだったんだな」


親指で涙をはらいながら、一冴さんはやさしく微笑む。


「同じ…ということは」

「ああ。オレも、藍とは以前のような関係になれたらいいなと思ってたんだ」


まさか、一冴さんもそう思ってくれていたとは驚いた。


『俺も東郷家の人間。だから、一冴は俺のこともよくは思ってないだろうな』


前に藍がああ言っていたから、一冴さんを説得するのは難しいかもしれないと思っていた。

でも、これならトントン拍子に話が進みそう。


「それなら、今から麗帝の寮に遊びにきてください!きっと藍も喜びます!」