ということで、わたしは一冴さんを連れて喫茶店に入った。
近くにはおしゃれなカフェもたくさんあったけど、女性客が多そうなところは一冴さんは入りたがらないような気がしたから、昭和の雰囲気が漂うレトロなお店を選んだ。
わたしは、オレンジジュース。
一冴さんは、コーヒーを頼む。
ミルクも砂糖も入れずにブラックで飲むところも、藍そっくりだ。
「…で、オレに話したいことって?」
わたしに目を向けながら、タバコに火をつける一冴さん。
「一冴さん、…勘違いしてます。藍は一冴さんのこと、忘れたりなんてしてません」
「えっ…。でもオレたち、もう10年も会ってないし」
「それでも、藍はずっと想ってました。この前、わたしに話してくれたんです。一冴さんとまた昔みたいに仲よくなりたいって」
近くにはおしゃれなカフェもたくさんあったけど、女性客が多そうなところは一冴さんは入りたがらないような気がしたから、昭和の雰囲気が漂うレトロなお店を選んだ。
わたしは、オレンジジュース。
一冴さんは、コーヒーを頼む。
ミルクも砂糖も入れずにブラックで飲むところも、藍そっくりだ。
「…で、オレに話したいことって?」
わたしに目を向けながら、タバコに火をつける一冴さん。
「一冴さん、…勘違いしてます。藍は一冴さんのこと、忘れたりなんてしてません」
「えっ…。でもオレたち、もう10年も会ってないし」
「それでも、藍はずっと想ってました。この前、わたしに話してくれたんです。一冴さんとまた昔みたいに仲よくなりたいって」



