同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

卵と食パン。

あとは適当に野菜を買って、エコバッグに詰める。


「今日は、シチューにしようかな」


エコバッグの中の野菜をのぞきながら、夜ごはんの献立を考えていた。

――そのとき。


ドンッ!


肩に大きな衝撃が加わってバランスを崩したわたしは、腕にかけていたエコバッグを落としそうになった。


この中には…卵がっ!!


すると、地面に倒れそうになったわたしの体をだれかが支える。


「すみません。大丈夫ですか」


そんな声が聞こえて目を開けると、わたしを抱きかかえるようにして金髪の男の人が立っていた。


この人、どこかで――。


「…わたしのほうこそ、ちゃんと前を見てなくてすみませんでした!」


体を起こしてもらうとすぐに、わたしは金髪の男の人に頭を下げた。


「気をつけてなかったオレが悪いから。本当にごめんな。それじゃあ」