同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「おっ、さすが藍〜!なに着させてもしれっと着こなすよな〜」

「藍くんの袴もいいね!」

「まあ、おれほどではないがな」


そう言いながら、3人が藍の周りに集まる。


この新年初日の登校日が盛り上がる理由がわたしにもわかった。


羽織り袴姿の四天王が並ぶと、まるで後光が差しているかのようにまぶしくて神々しい。


とくに今年は四天王が揃って、しかも全員イケメン。

それだけで、ご利益がありそうだ。


「なにぼけっとしてんだよ」


見とれていたわたしのところへ藍がやってくる。


「もしかして…変か?」

「…ううん!そんなことない!」


むしろ、…めちゃくちゃかっこいい。


「それならよかった」


爽やかに笑う藍に、わたしの胸がドキッとする。


どうやらわたし、自分が思っている以上に藍のことが好きらしい。