紅羽さんがああ言っていたから、わたしから藍に聞くことはなかった。
だから、すっかり忘れていた。
それが、藍の口から初めて『一冴』という名前を聞いた。
藍が一度も喧嘩で勝てたことのない相手ということくらいしか知らないけど、一冴さんってどんな人なんだろう。
「藍、わたしが聞いてもいいことなのかな…?」
「むしろ聞いてくれるのか?」
「うん、藍がいいのなら。わたしは藍のこと、もっとたくさん知りたい」
わたしがそう言うと、月明かりに照らされた藍がわたしを見つめて少し微笑んだ。
藍は、そばに用意されていた大きめのブランケットを取ると、わたしを包み込むようにして上からかける。
「話が長くなるけど、風邪引くなよ」
「うん」
そうして、藍は語ってくれた。
――これは、藍が藍のお母さんから聞かされた話。
だから、すっかり忘れていた。
それが、藍の口から初めて『一冴』という名前を聞いた。
藍が一度も喧嘩で勝てたことのない相手ということくらいしか知らないけど、一冴さんってどんな人なんだろう。
「藍、わたしが聞いてもいいことなのかな…?」
「むしろ聞いてくれるのか?」
「うん、藍がいいのなら。わたしは藍のこと、もっとたくさん知りたい」
わたしがそう言うと、月明かりに照らされた藍がわたしを見つめて少し微笑んだ。
藍は、そばに用意されていた大きめのブランケットを取ると、わたしを包み込むようにして上からかける。
「話が長くなるけど、風邪引くなよ」
「うん」
そうして、藍は語ってくれた。
――これは、藍が藍のお母さんから聞かされた話。



