同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「べ…べつに、そんなこと…」


藍に身を預けているから、褒められるようなことはしていない。

それなのに、どうしてこんなにうれしいんだろう。


藍がダンスが上手だなんて知らなかったから、また違ったかっこよさに藍と向き合って踊るわたしはドキドキしっぱなしだった。


そうして、大きなミスもなく無事にダンスを終えることができた。


鳴り響く拍手に包まれながら、わたしは藍と手を取り合ってお辞儀をした。


去年までは、ここに立っていたのは選ばれたどこかのお家のお嬢様だったんだよね。

今年はたまたま婚約者役のわたしだったけど…。


来年は…またわたしじゃないだれかなのかな。

もしそうなら、…いやだな。


藍の隣はわたしがいいのに。


わたしに微笑む藍に目を細めながら、心の中ではそんな不安を抱いていた。