さっきのちょび髭おじさんが言っていたように、これまでとくに相手のいなかった藍は、招待客の中から選ばれたご令嬢と踊っていた。
しかし今年は、…わたしがいる。
わたしのことを婚約者といって紹介しておきながら、他のご令嬢とペアになってダンスするわけがない。
つまり藍と2人きりで踊る相手は、わたしということだ。
「…無理だよ!わたし、ダンスなんて踊ったことないのに…!」
周りには聞こえない程度の小声で藍に詰め寄る。
どうやら藍は、偽の婚約者役を確保できてお見合いさせられないということに安心して、ダンスのことはすっかり忘れてしまっていたんだそう。
わたしにとってはものすごく重要なことなのに、寝耳に水。
「今年もどっかのお嬢様と踊ってもらいなよ…!」
「そらがいるっていうのに、そんなことできるかよ。親父が許さねぇだろうな」
しかし今年は、…わたしがいる。
わたしのことを婚約者といって紹介しておきながら、他のご令嬢とペアになってダンスするわけがない。
つまり藍と2人きりで踊る相手は、わたしということだ。
「…無理だよ!わたし、ダンスなんて踊ったことないのに…!」
周りには聞こえない程度の小声で藍に詰め寄る。
どうやら藍は、偽の婚約者役を確保できてお見合いさせられないということに安心して、ダンスのことはすっかり忘れてしまっていたんだそう。
わたしにとってはものすごく重要なことなのに、寝耳に水。
「今年もどっかのお嬢様と踊ってもらいなよ…!」
「そらがいるっていうのに、そんなことできるかよ。親父が許さねぇだろうな」



