同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

藍がわたしだけにやさしいのは、だれが見ても仲睦まじい婚約者同士を演じるため。


藍の甘い言葉や態度にわたしはドキドキさせられっぱなしだけど、藍にとってそれはただの役作りにすぎない。


そう思ったら、…寂しいな。

でも、それが本来の目的なんだから…仕方ないよね。


わたしは自分に言い聞かせていた。


そうこうしているうちに、あっという間に数日が過ぎ――。


今日は、東郷家主催のパーティーの日。


わたしは部屋で、この日のために藍が用意したパーティードレスに着替える。

冬らしい深みのあるボルドー色のワンピース。


「かわいいけど、こんなの初めて着るから…どうかな」


髪はアップにしてアレンジすると、いつもの制服姿とはまったく違うわたしが鏡の前に立っていた。


「藍、一応準備できたんだけど…」