同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「もう…私、心臓が痛いから今日は早退しようかしら」


どうやら、周りは“紅羽様”のファンのようだ。

――と思っていたら。


「次は、雪夜(ゆきや)様よー!」


また違う名前が出てきた。

女の子たちが指さすのは、さっきと同じ階。


そこには、銀髪の男の人が颯爽と足早に歩いていくのが見えた。

さっきの赤髪の“紅羽様”とは違い、愛想を振りまくこともなく無表情。


「…雪夜様。いつ見ても凛々しい…」

「あのすましたお顔で罵られたい…!」


なんと“紅羽様ファン”だけではなく、“雪夜様ファン”までいた!


しかし、それだけでは終わらない。


「見て!琥珀(こはく)様までいる〜!」


さらにみんなの視線は、向かいの校舎の1つ下の階へ。

1年生の階に、窓から顔を出して空を見上げている人影が見えた。