同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

と言いかけて、瞬時に口を両手で塞いだ。


わたしったら、なにを言おうとしてたんだろう…!

今…ここでは、わたしが『うみちゃん』だった…!


おそるおそる目を向けると、怪しそうにわたしを見つめる女の子たち。


「…朝陽さんって、自分で自分のこと…『うみちゃん』なんて言う人だっけ…?」

「もしかして…、キャラ変して許してもらおうとでも思ってるの?」

「…いや、そういうわけでは。今のは…その、少し言い間違ったというか、なんというか…アハハハ」


笑って無理やりごまかすしかなかった。


“クレハサマ”とか“シテンノウ”とか、聞き慣れない単語だらけだったけど、それらはあとからすぐにわかることとなる。


「キャ〜!!紅羽様よ〜!」


廊下から、悲鳴に近いようなそんな歓声が聞こえてきた。