同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「まるで、俺があいつから逃げてるみたいだろ…!」

「そもそも喧嘩する意味ないんだから、逃げるもなにもないでしょ!」

「だから――」

「琥珀くん、ごめんね!お騒がせしました!」


ひとまず今は、藍を琥珀くんから引き離すしかない。


そう思っていたら、もみ合うわたしの足と藍の足とが絡まって――。


「うわぁ…!!」


バランスを崩してわたしは情けない小さな悲鳴を上げて、目をつむったまま真っ逆さまに――。

――真っ逆さまに?


あれ…。

なんだか、唇に違和感が――。


驚いて目を開けると、目の前にはなぜか目を丸くする藍の顔が。


…ああ、藍か。

よかっ――。


安心しようとしたのも束の間、わたしの背筋が一瞬にして凍る。

いやな汗がにじみ出て、恐怖で指先が小刻みに震える。