「まるで、俺があいつから逃げてるみたいだろ…!」
「そもそも喧嘩する意味ないんだから、逃げるもなにもないでしょ!」
「だから――」
「琥珀くん、ごめんね!お騒がせしました!」
ひとまず今は、藍を琥珀くんから引き離すしかない。
そう思っていたら、もみ合うわたしの足と藍の足とが絡まって――。
「うわぁ…!!」
バランスを崩してわたしは情けない小さな悲鳴を上げて、目をつむったまま真っ逆さまに――。
――真っ逆さまに?
あれ…。
なんだか、唇に違和感が――。
驚いて目を開けると、目の前にはなぜか目を丸くする藍の顔が。
…ああ、藍か。
よかっ――。
安心しようとしたのも束の間、わたしの背筋が一瞬にして凍る。
いやな汗がにじみ出て、恐怖で指先が小刻みに震える。
「そもそも喧嘩する意味ないんだから、逃げるもなにもないでしょ!」
「だから――」
「琥珀くん、ごめんね!お騒がせしました!」
ひとまず今は、藍を琥珀くんから引き離すしかない。
そう思っていたら、もみ合うわたしの足と藍の足とが絡まって――。
「うわぁ…!!」
バランスを崩してわたしは情けない小さな悲鳴を上げて、目をつむったまま真っ逆さまに――。
――真っ逆さまに?
あれ…。
なんだか、唇に違和感が――。
驚いて目を開けると、目の前にはなぜか目を丸くする藍の顔が。
…ああ、藍か。
よかっ――。
安心しようとしたのも束の間、わたしの背筋が一瞬にして凍る。
いやな汗がにじみ出て、恐怖で指先が小刻みに震える。



