同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「藍くんのことはやめて、ぼくのところへきてよ」

「…えっ…?」

「婚約者のフリだからって、なにも本当に藍くんといっしょに住むことなんてないでしょ?」


琥珀くんがわたしを壁に追い詰める。

横に逃れようとしたら、そこを塞ぐように琥珀くんの腕が封鎖する。


「だって、好きな人が他の男のそばにいるだなんて…。そんなの…たえらんない」

「す…“好きな人”…?」


それって――。


「こんなところでなにしてんだよ」


突然廊下に声が響いて、わたしたちは慌てて声のしたほうへ目を向ける。

すると、そこには玄関のドアを気だるそうに腕で支えてたたずむ藍がいた。


「ら…藍!」

「…藍くん」


わたしと琥珀くんの声が重なる。


藍は鋭い瞳をわたしたちに向けると、ズカズカとこちらへやってくる。