同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「行かないで」


背中からそんな声が聞こえたかと思ったら――。

気づいたときには、わたしはすっぽりと琥珀くんの腕の中にいた。


「琥珀…くん?」


後ろから抱きしめる琥珀くんは、わたしの首元に顔をうずめる。


「今から、藍くんのところへ帰るんでしょ…?」

「そ…そうだけど…」

「じゃあ、行かないで。…いや、行かせたくない」


これは…、…どういう状況?


「琥珀くん、なに言って――」

「さっきのそらちゃんの反応見たら、すぐにわかるよ。藍くんとなにかあったんだって…」

「それは…」


…やばい。

思い出したら、また顔が――。


「これ以上、藍くんの好きにはさせたくない」


わたしの肩にそっと手を添えると、自分のほうへ振り向かせる琥珀くん。

まっすぐに見つめてくるまなざしから、わたしは目を逸らすことができなかった。