同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「よかったら、そらちゃんも食べる?」

「琥珀くんの朝ごはんなのに、いいよ…いいよ!そういうつもりで見てたんじゃなから…!」


たしかにおいしそうだなとは思ったけど、わたしはさっきテラスでフレンチトーストを食べたところ。


「自分から呼び止めたとはいえ、ぼくだけ食べるっていうのもなぁ」

「ほんとに大丈夫だから!琥珀くんは気にしないで」


すると琥珀くんは、わたしの前にジュースが注がれたグラスを置いた。


「それじゃあ、そらちゃんはそれね」

「ジュース?」

「うん。めちゃくちゃおいしいリンゴジュース。わざわざ取り寄せたんだ」


琥珀くんがそう言うからストローでひと口飲むと、果汁が濃厚で驚いた。


「おいしい!」

「でしょ?いっぱいあるから、遠慮なくおかわりしてね」


わたしはリンゴジュースを飲みながら、向かいに座る琥珀くんの話に付き合った。