同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「朝食のときは、いつもほとんど1人だからさ。たまにはだれかと話しながら食べたいんだよね」

「その気持ち、よくわかる!」


わたしも部屋で済ませる朝ごはんはいつも1人だし。

テラスへは、だれかいるかなと思って食べにいくときもある。


「散らかってるけど、こっちにどうぞ」


そう言って、琥珀くんはリビングへのドアを開ける。


琥珀くんは『散らかってる』なんて言っていたけど、リビングはきれいに片付いていた。


白を基調とした家具で揃えられていて、白い大理石柄のダイニングテーブルに琥珀くんはキッチンから運んできて朝ごはんを置いた。


白いお皿の上には、3枚重ねのパンケーキ。

そのてっぺんからは、とろ〜りとした黄金のはちみつが滴り落ちている。


思わず目を引くビジュアルに、わたしはごくりとつばを呑んだ。