同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

水分を吸収して、食器用洗剤を上からかけてなじませる。


「それで落ちるの?洗濯用洗剤じゃなくて?」

「うん、こっちのほうがいいみたい」


それから、琥珀くんから使用後に捨ててもかまわない歯ブラシをもらうと、それを使って洗剤の上から軽くたたいていった。

そして、最後に水洗い。


「すごい!目立たなくなった!」


すすいだシャツを見て、目を輝かせる琥珀くん。


「あとはこれを洗濯機でいつもどおりに洗濯すれば、もっときれいになるはずだから」

「ありがとう!そらちゃん!」


琥珀くんは、わたしから受け取ったシャツを洗濯機の中へ入れる。


「じゃあ、わたしは戻るね」

「待って。よかったら、ぼくの朝食に付き合ってくれる?」


テラスに朝ごはんを食べにきた琥珀くんにわたしがコーヒーをかけてしまったから食べ損ねていたようだ。