同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

首をかしげる藍を放って、わたしは琥珀くんの部屋へと急いだ。


ドアが半開きになっているのが見えたので、わたしはそっと顔をのぞかせる。


「琥珀く〜ん!入ってもいいのかな…?」


すると、中からパタパタと足音が聞こえた。


「あ、そらちゃん!入って入って〜!」


薄ピンク色の半袖丈のパーカーを着た琥珀くんがリビングからやってくる。


「おじゃまします…!さっそく洗面所、借りてもいいかな?」

「どうぞ!こっちだよ」


そう言って琥珀くんが案内してくれたけど、間取りは藍の部屋と同じだった。


琥珀くんが汚れたシャツを持ってきてくれる。


「そらちゃん、本当に気にしなくていいからね。落ちなくても平気だから」

「大丈夫!…たぶんだけど、やってみる!」


わたしはさっそく、コーヒーの染み部分に持ってきたタオルを押し当てる。