同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「そうだね。どっちにしても、わたしも部屋に染み抜きの準備をしにいく必要もあるし」


ということで、わたしと琥珀くんは寮へと戻った。


四天王の部屋がある寮の最上階は、中央の螺旋階段を囲むようにして4つの部屋がある。

琥珀くんの部屋は、藍の部屋の右隣だった。


「じゃあ、ぼくは服を着替えておけばいいのかな?」

「うん!準備ができたらすぐに行くね」


わたしが藍の部屋へ戻ると、藍がキョトンとした顔でわたしを見つめる。


「戻ってくるの早くね?」

「うん…!ちょっと用事ができちゃって」


わたしはキッチンから食器用洗剤、洗面所からタオルを持ち出した。


「そんなもの持って、どこ行くんだよ?」

「テラスで琥珀くんにコーヒーこぼしちゃったから、おわびに服の染み抜きしにいくの」

「…染み抜き?」