同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

――それだったら。


「わたしに任せて!今からすぐに染み抜きすれば、なんとかなると思うの!」


以前も家で、うみちゃんがお気に入りのランチョンマットの上にコーヒーをこぼしたとき、染み抜きをしたことがあった。

そのときもアイボリーの白っぽい生地だったけど、目立たないくらいまで染みを落とすことができた。


「琥珀くん。とりあえず、そのシャツ脱いでもらってもいい?」

「あ、うん」


琥珀くんは素直に返事をすると、シャツのボタンを上から外した。

そこで露わになりかけた胸板に目が行って、わたしはとっさに背中を向けた。


「ご…ごめん!やっぱりちょっと待って」


こんなところで上の服を脱がそうとするなんて、わたしはなにを考えているのだろう。


「シャツ脱ぐなら、着替えが必要だよね…!」

「それなら、いったん部屋に戻ろうかな」