同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「お前が友達って思ってても、向こうはお前のことどう思ってるかなんてわからねぇだろ?」

「…え?どういうこと?」


わたしがそう尋ねると、藍は呆れたようにため息をつく。


「お前ってしっかりしてそうに見えて、そういうところ抜けてるよな。要は、一応女なんだから気をつけろってことだよ」

「でも、友達に男とか女とか関係ないでしょ?」

「だったら…」


そうつぶやいた藍がわたしの手首をつかむ。


あっと思ったときにはすでに遅く、わたしの体がソファの上で弾む。

一瞬なにが起こったのか理解できなかったけど、目を見開けるとわたしを見下ろす藍の顔。


肘置きを乗り越えた藍によって、わたしはソファの上に押し倒されていた。


「…えっ、ちょ……藍?」

「こうされたら拒めるのかよ?」


藍の両手は、わたしの両手首をつかんだまま。