同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

ムスッとした顔の藍が脚を組んでわたしから顔を逸らす。


「探してたって、だれがだれを?」

「そんなの、俺がお前をだよ」


藍が…わたしを?


「探すって言ったって、朝早くから学校抜け出すわけないよ」

「俺だって、そうとは思ってたよ。…でもな、最悪の場合も想定しておかねぇと、いざというときにすぐに動けねぇから」

「最悪の場合…?」

「暴走族の総長してると、それなりに恨みを買ってるからな。その恨みが俺にくる分にはかまわないが、俺の周りに危害を加えようとするやつもいるからな」

「藍の周りっていうのか…わたしってこと?」

「ああ。お前を拉致れば、俺の弱点になるとでも思うやつもいるだろうし」


な…なるほど。

よくわからないけど、とりあえず卑怯なことを考える人もいるってことなんだね。