同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「…えっと。もしかして、うまくいった…感じ?」

「ああ…、たぶん。まさか、こんなあっさり親父を攻略できるとは…」


そうして、わたしたちは同時に安堵をため息をついた。


その日の夜。


ピンポーン!


部屋のインターホンが鳴った。

出てみると、なんとお寿司の出前だった。


「東郷様のお部屋でお間違いないでしょうか?」

「はい、そうですが…」

「ご注文いただいた特上握りの盛合せ、2人前をお持ちいたしました」


特上握りの盛合せ!?

しかも…“2人前”!?


「あの、お金は…」

「先に頂戴しておりますので、お代は結構です」


ということで、わたしは2人前の寿司桶(すしおけ)を受け取った。


今の時刻は、夜の6時。

ちょうど、今日の夜ごはんはなにを作ろうかと考えていたところ。