藍のお父さんがドアを開けっ放しにしたから、わたしは初めて藍の部屋の中を見た。
広々とした寝室には、クイーンサイズのベッドとソファしかなかった。
最低限の家具しかない、とってもシンプルな部屋。
すると、ベッドに目を移した藍のお父さんが口を開く。
「婚約しているというのに、別々で寝ているのか?」
その言葉に、わたしは慌てて藍の部屋をのぞき込む。
2人なら十分並んで横になることができるサイズのベッドの上には、真ん中にぽつんとまくらが1つあるだけだった。
ここまで仲よしアピールをしてきたというのに、あれを見たら別々で寝ていることは明確。
どうする…?
わたしのまくらは、ちょうど今洗濯中ということにしておく…!?
なにかいい言い訳がないかと、わたしが頭の中で考えを巡らせていた――そのとき。
広々とした寝室には、クイーンサイズのベッドとソファしかなかった。
最低限の家具しかない、とってもシンプルな部屋。
すると、ベッドに目を移した藍のお父さんが口を開く。
「婚約しているというのに、別々で寝ているのか?」
その言葉に、わたしは慌てて藍の部屋をのぞき込む。
2人なら十分並んで横になることができるサイズのベッドの上には、真ん中にぽつんとまくらが1つあるだけだった。
ここまで仲よしアピールをしてきたというのに、あれを見たら別々で寝ていることは明確。
どうする…?
わたしのまくらは、ちょうど今洗濯中ということにしておく…!?
なにかいい言い訳がないかと、わたしが頭の中で考えを巡らせていた――そのとき。



