なんと答えるのか楽しみにしていると、藍は苦し紛れに声を絞り出した。
「そ…そうだな。…まあ、カレーかな」
まったくひねりのない解答にわたしは呆れた。
カレー…って。
よりにもよって、野菜を切って市販のルウといっしょに煮込んだだけの簡単料理を。
さっき藍のお父さんに『料理は好きなほう』と話していたんだから、できればもう少し手の込んだものを言ってほしかった。
でも、わたしの手料理を食べたことがないんだから仕方ないよね。
なんとか『カレー発言』は疑われることなく、藍のお父さんはリビングから移動する。
「この部屋は?」
「俺の部屋だよ」
次にやってきたのは、藍の寝室。
藍のお父さんはなにげなく藍の部屋をのぞいた。
「実家もそうだが、相変わらずなにもない部屋だな」
「そ…そうだな。…まあ、カレーかな」
まったくひねりのない解答にわたしは呆れた。
カレー…って。
よりにもよって、野菜を切って市販のルウといっしょに煮込んだだけの簡単料理を。
さっき藍のお父さんに『料理は好きなほう』と話していたんだから、できればもう少し手の込んだものを言ってほしかった。
でも、わたしの手料理を食べたことがないんだから仕方ないよね。
なんとか『カレー発言』は疑われることなく、藍のお父さんはリビングから移動する。
「この部屋は?」
「俺の部屋だよ」
次にやってきたのは、藍の寝室。
藍のお父さんはなにげなく藍の部屋をのぞいた。
「実家もそうだが、相変わらずなにもない部屋だな」



