とりあえず、藍のお父さんには仲よしアピールをしておかないと。
わたしが思ってもいないことを言うものだから、藍は後ろでクスクスと笑っている。
藍のお父さんは部屋の中を見て回る。
「キッチンもあるのか」
キッチンの棚には、見えるように赤と青のマグカップがセットで並んでいる。
だれがどう見ても、仲よく色違いのマグカップをおそろいで使っていると思うはず。
実際は、昨日買ってきたマグカップをさっきそれっぽく置いただけ。
「でもまあ、ここには食堂があるし、食事はそっちで済ませているんだろ?」
「いえ。夕食はわたしがここで作っています」
「うみくんが料理を?」
「…はい!料理は好きなほうなので」
「そうか。藍も寮での食事だけでなく、うみくんの手料理を食べているんだな」
藍のお父さんのその言葉に、わたしは思わず言葉に詰まった。
わたしが思ってもいないことを言うものだから、藍は後ろでクスクスと笑っている。
藍のお父さんは部屋の中を見て回る。
「キッチンもあるのか」
キッチンの棚には、見えるように赤と青のマグカップがセットで並んでいる。
だれがどう見ても、仲よく色違いのマグカップをおそろいで使っていると思うはず。
実際は、昨日買ってきたマグカップをさっきそれっぽく置いただけ。
「でもまあ、ここには食堂があるし、食事はそっちで済ませているんだろ?」
「いえ。夕食はわたしがここで作っています」
「うみくんが料理を?」
「…はい!料理は好きなほうなので」
「そうか。藍も寮での食事だけでなく、うみくんの手料理を食べているんだな」
藍のお父さんのその言葉に、わたしは思わず言葉に詰まった。



