同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

決して払えない金額ではないけど、コーヒーゼリー1つで3000円なんて…出費が痛い。


わたしは泣く泣く財布の中から3000円を取り出す。


「…勝手に食べてしまって、すみませんでした。これで許してください…」


惜しみながらも、藍に3000円を手渡す。


――すると。


「女から金を受け取るような、そんなだっせーことするかよ」


そう言って、藍は3000円をわたしに突き返した。


「でも、弁償…」

「いらねぇよ。悪いと思ってるなら、誠心誠意をもって今すぐコーヒーを淹れろ。それで水に流してやる」

「…そんなのでいいの?」

「不満なら、替え玉の秘密をバラそうか?」

「いえ…!喜んでコーヒーをお淹れします!」

「とびきり苦いブラックな」

「はい!」


わたしが返事をすると、藍はフッと笑ってリビングへ向かった。