同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

そういうところは、わたしたちって一応相性がいいっていうのかな?


そして、藍の言うとおりなにも起きないまま同居を始めて数日。

寮の同じ部屋で生活しているとはいえ、部屋自体が広いし寝室も別だから、藍の存在はそれほど気にはならなかった。


食事も藍は食堂で済ませたり、外で食べてきたりする。

わたしは食堂で食べるにしてもお金がかかるから、せっかく立派なキッチンが部屋にあるわけだし、節約も兼ねて自炊している。


しかし、赤の他人と同じ部屋に住むということは、いろいろと困ったことも発生する。


それは、お風呂も入って、寝るまでの間部屋でゆっくりしていたときのこと――。


ドンドンドンドンドンッ!!


突然、荒々しくたたかれる部屋のドア。


「おい!いるんだろ!?」


外からは怒ったような藍の声が聞こえる。