同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

この最上階の部屋だけは別格で、これだけ広いというのに1人部屋というから驚きだ。

もう4〜5人増えても余裕だ。


わたしの部屋は、藍の寝室の隣のゲストルームを使わせてもらえることに。

ここも藍の寝室と同じくらい広すぎて、逆に落ち着かない。


なにをどこに置こうと部屋の片付けをしていると、ドアをノックする音が聞こえた。

わたしが返事をすると、ドアを開けて藍が顔をのぞかせた。


「ちょっといいか?」


呼ばれてやってきたのはリビング。

L字型の広々としたソファに、わたしと藍が腰かける。


「いっしょに住むにあたって、決まり事を決めておこうと思う」

「決まり事?」

「ああ、簡単なことだ。『俺の部屋には絶対に入らないこと』、以上」


それだけ言うと、ソファから立つ藍。


とてもシンプルな決まり事だけど、なんだか腑に落ちない。