同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

〈もしもし、うみちゃん?もうすぐしたら、家に引越し業者さんが行くと思うだけど〉

〈さっききたところだよー。今、そらちゃんの荷物を運び出してもらってるんだけど…〉

〈驚かせてごめんね。実は、わたし――〉

〈なになに!?もしかして、藍くんと同居することにでもなった!?〉


急な同居話をどのように順序立てて話そうかと思っていたけど、どうやらその必要はなさそうだった。

うみちゃんはわたしが説明するよりも先に、双子の勘というやつで状況を把握してくれていた。


〈――というわけで、少しの間藍と同居することになっちゃって…〉


うみちゃんを家に1人にすることになるし、入れ替わりは今日までという話だったのに、うみちゃんに迷惑をかけてしまう。


そう思っていたら――。


〈いいなー、麗帝の寮!ごはんもめちゃくちゃおいしいらしいよ♪こっちは気にせず、楽しんできてね!〉