同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

待ってましたと言わんばかりに、「俺、真剣に結婚を考えてるやつがいるから、そういうのはもういらない」とお父さんに言ったんだそう。


もともとわたしの婚約者のフリは、お見合いの断り文句としての偽の婚約者が必要だったから。


すると藍の思ったとおり、「そういう相手がいるなら安心した」と言って、藍のお父さんはパーティーでのお見合いを見送った。


――しかし。


「結婚を真剣に考えているというのなら、もちろんいっしょに住んでいるんだな?」

「いっしょに住むって、俺…寮だけど?」

「お前の寮の部屋の広さなら、2人で住んでも十分だろう」

「つったって、向こうは実家だからいっしょに住むとかは考えてな――」

「この大馬鹿者!!将来を真剣に考えているなら、なぜ別々に暮らす必要がある!?」

「…いや、だって。俺らまだ学生だし」