同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

それに、わたしは今日までだから、渡すならうみちゃんに渡してもらわないと困る。


すると、藍は思いもよらないことを口にする。


「お前も使うことになるから持っとけよ」

「…だから、なんで?」

「これからいっしょに住むから」

「あ〜、なるほど。それなら、わたしも必要だ――」


――って。

…今、なんて言った?


「わたしが……いっしょに住む!?」


え、え、え…?

…ちょっと意味がわからないんだけど。


「待って待って…。わたし、自分の家ならあるんだけど」

「だから、今お前の家に引越し業者を向かわせてる。今日中に必要な荷物、全部こっちに持ってくるから」

「だから…待ってって!なんで急にそんなことになってるの!?」


麗帝学園は、十分家から徒歩で通える距離。

わたしには寮に住む必要なんてまったくない。