うみちゃんと入れ替わって、麗帝に通えるのもあと1日。

ファンクラブには追いかけ回されるし、四天王とのトラブルには巻き込まれるしで、濃い日々を過ごしてきた。


大変ではあったけど、思い返せば楽しかったかな。

秀峰では絶対に味わうことができないような毎日だったから。


「もしかしてそらちゃん、まだ麗帝に通いたいんじゃないの?」

「ま…まさか!そんなわけ――」

「だって、顔にそう書いてあるよ〜?」


茶化すように、わたしの顔をのぞき込んでくるうみちゃん。


顔に書いてあってもなくても、双子のうみちゃんにはわたしの考えていることがわかってしまうようだ。


「あたしは、このままずっと秀峰でもいいよ!毎日まーしゃんを拝めるし♪」

「そうは言ったって、いつバレるかでこっちはヒヤヒヤだよ〜…」