同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「ありがとう、琥珀くん!」


麗帝にわたしの味方なんていないと思っていたけど――。

奇跡的に、ものすごく心強い味方に出会うことができた。


こうして、琥珀くんのおかげでわたしのスパイ容疑は晴れた。


「琥珀から聞いた。…たしかに、東郷が言っていたようにおれの勘違いだった。…悪いことをしたな。すまなかった、朝陽うみ」


後日、雪夜さん直々に謝罪にきてくれた。


雪夜さんの誤解は解けたし、紅羽さんは相変わらずのプレイボーイぶりだけどとくに被害はないし、琥珀くんはわたしのことを気にかけてくれる。

ようやく、穏やかな麗帝ライフを過ごせるようになった。


と思ったときには、秀峰の期末テストはもう最終日を迎えようとしていて、そろそろ約束の入れ替わりの期間が終わろうとしていた。


その日の晩ごはんのとき。