同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「ああ。それは、わたしの双子の妹のうみちゃんだよ」

「…え!?そらちゃんって双子だったの!?」

「うん。性格は全然違うんだけど、泣きぼくろがあるかないかだけで顔はそっくりなの」


そういえば、琥珀くんがこのテラスにきてわたしを見たとき――。


『たしかキミって、2年生だよね』

『あ…、はい。わたしのこと、知ってるんですか?』

『うん。知り合いによく似てるなって前から思っていたから』


と話していた。


あのとき言っていた『知り合い』とは、わたしのことだったんだ。


「でも会うのは5年ぶり?になるのに、よくわたしのこと覚えててくれてたよね」

「忘れるわけないよ!だって、ぼくを変えてくれたのはそらちゃんなんだから。強くなったぼくを見てほしくて、ずっとそらちゃんのことを探してたんだ」