どこの小学校に通っているのかもわからないし、知っているのはお互いの下の名前だけ。
そうしてわたしと会うことができないまま、琥珀くんは小学校を卒業し中学に入り、そして今年の春からこの麗帝学園に入学したのだった。
その間に琥珀くんはさらに一段と強くなって、『玄武』の総長にまで上りつめていた。
「そらちゃん、引っ越しちゃってたんだ。そりゃ会えるわけないよね。でも、まさかまた再会できるだなんてびっくりだよ」
「わたしだってびっくりだよ…!だって、わたしの中での琥珀くんは“あの”印象でしかないのに、それが四天王の1人だなんて」
すっかり見違えた琥珀くん。
だけど、母性本能をくすぐられるような小動物っぽいところは変わらない。
「麗帝に入学してすぐ、1個上にそらちゃんに似てる人がいると思って声をかけようとしたんだ。でも、名前も雰囲気も違うから別人なのかなって思って」
そうしてわたしと会うことができないまま、琥珀くんは小学校を卒業し中学に入り、そして今年の春からこの麗帝学園に入学したのだった。
その間に琥珀くんはさらに一段と強くなって、『玄武』の総長にまで上りつめていた。
「そらちゃん、引っ越しちゃってたんだ。そりゃ会えるわけないよね。でも、まさかまた再会できるだなんてびっくりだよ」
「わたしだってびっくりだよ…!だって、わたしの中での琥珀くんは“あの”印象でしかないのに、それが四天王の1人だなんて」
すっかり見違えた琥珀くん。
だけど、母性本能をくすぐられるような小動物っぽいところは変わらない。
「麗帝に入学してすぐ、1個上にそらちゃんに似てる人がいると思って声をかけようとしたんだ。でも、名前も雰囲気も違うから別人なのかなって思って」



