同居中の総長さま×４が距離感バグってます！

わたしと同じ６年生の男の子たちが年下の男の子をいじめていて、見過ごすことができなかったわたしはその年下の男の子を助けることに。


「なにしてるの、そこの男子！大人数で１人をいじめて恥ずかしくないの!?」


わたしがものすごい剣幕で突撃するものだから、いじめっ子の男の子たちは驚いて、散り散りになって逃げていった。


「大丈夫!?ケガしてない？」

「…してます」

「それなら、どうしてやり返さないのっ」

「だって…ぼく、ケンカ弱いから……」


と言って泣きじゃくっていた男の子が、当時他校の小学校に通っていた５年生の琥珀くんだ。


あのときから琥珀くんは同級生の男の子の中でも小柄なほうで、年上が相手だったらなおさら力では敵わなかったのだろう。


だから、たびたびいじめられているとこを目撃しては、わたしが助けに入っていた。