同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

藍にはここにいるように言われたけど、少し離れるくらいならいいよね。


「あれ?どこ行くの?」

「ちょっと用事を思い出したので…」


適当な理由をつけておこう。


「それじゃあ、また」


わたしは、琥珀くんに手を振った。


藍、いつになったら戻ってくるんだろう。

そもそもわたし、藍の連絡先知らないや。


そんなことを考えながら階段を下りていると――。


「もしかして…、そらちゃん!?」


背中から、突然わたしの名前が呼ばれる。


「ん?なんですか?」


反射的にそう言って振り返ってみたけど、目が合ったのはテラスにいる琥珀くん。


そこでようやく、なにかがおかしいことに気づく。


どうして琥珀くんは、わたしの名前を知ってるの?


――いやいや、そんなことよりも…その前に。