幸い、テラスにはだれもこなかった。
だから、思い思いにくつろいでいると、階段を上ってくる足音が聞こえた。
「藍!」
わたしはソファから飛び起きて階段へと向かった。
しかし、見えたのは藍の青みがかった黒髪ではなく、金髪に近い明るい茶髪――。
「…えっと。藍さんじゃなくて、なんかごめんね」
はにかみながら申し訳なさそうに謝ったのは、ブレザーの下にパーカーを着た小柄な男の子。
たしかこの人は、『玄武』の総長を務める1年生――。
北園琥珀くんだ。
足音が聞こえたから、藍が帰ってきたものとばかり勝手に思っていたら、…ただの人違いだった。
「わ…わたしのほうこそ、すみません…!」
…どうしよう。
普通に恥ずかしい。
「たしかキミって、2年生だよね」
「あ…、はい。わたしのこと、知ってるんですか?」
だから、思い思いにくつろいでいると、階段を上ってくる足音が聞こえた。
「藍!」
わたしはソファから飛び起きて階段へと向かった。
しかし、見えたのは藍の青みがかった黒髪ではなく、金髪に近い明るい茶髪――。
「…えっと。藍さんじゃなくて、なんかごめんね」
はにかみながら申し訳なさそうに謝ったのは、ブレザーの下にパーカーを着た小柄な男の子。
たしかこの人は、『玄武』の総長を務める1年生――。
北園琥珀くんだ。
足音が聞こえたから、藍が帰ってきたものとばかり勝手に思っていたら、…ただの人違いだった。
「わ…わたしのほうこそ、すみません…!」
…どうしよう。
普通に恥ずかしい。
「たしかキミって、2年生だよね」
「あ…、はい。わたしのこと、知ってるんですか?」



