同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

廊下がやけに騒がしい。


「…何事だ」


雪夜さんは体を起こすと、空き教室のドアに向かって睨みつける。

すると、そのドアがゆっくりと開いた。


メンバーには出ていくようにと指示した雪夜さん。

だれが勝手に入ってきたのかと思いきや――。


「ウチの婚約者、いる?」


それは、右手でネクタイをゆるめながら足でドアを蹴飛ばす藍だった。

藍の足元には、伸びて気絶している白虎のメンバーたちが転がっている。


「…藍!」


いけ好かない藍だけど、このときばかりは救世主のように思えて、思わず名前を叫んでしまった。


「東郷。お前がわざわざここまで出向くとはめずらしい。女嫌いのお前が、自分の女を連れ戻しにくるとはな」

「そんなの、婚約者なら当たり前だろ?」


ポキポキと指を鳴らす藍。