大好きな朝都先輩と、夏祭りデート。

朝都先輩は、誰もが知っている暴走族の総長。

そんな、人と夏祭りデートなんて……私でいいのかな?


なぜ、そうなったのか_______

1時間前に遡る。


「朝都先輩!呼び出してすみません!
単刀直入に言います!
私!朝都先輩のとこが好き、です!
その……付き合ってくれたせんか!」

「いいけど、俺でいいのか」

「はい!朝都先輩じゃなきゃダメなんです!」

「そうか、ならこれだけは守れ。絶対に俺の傍から離れるな」

「はい!」

「今日って、夏祭りだよな?」

「はい!ご一緒にどうですか!」

「じゃあ、初めてのデートは夏祭りだな」

と、なり今に至る。


「先輩まだかなー」

私は、朝都先輩を待っていた。

「お嬢ちゃん、可愛いね〜俺達と回らない?」

「私、人待っているので」

「そう、言わずにさ」


「おい、俺の女に何してる」


「その声は……」

「「朝都?!」」

「痛い目、あいてぇのか」

「「ひぇぇええ」」

男2人組は、どこかへ走り去ってしまった。


「朝都先輩!怖かった……です(泣)」

朝都先輩は、私をハグした。

「俺が来たからもう、大丈夫だ」



それから、朝都先輩と一緒に屋台を回った。

べっこあめにチョコバナナ、朝都先輩はなんでも奢って貰った。


楽しい時間はあっという間で、私は朝都先輩の腕を離さなかった。


すると、朝都先輩は……

私にキスを落とした。


「これから先も、一緒だ。俺の姫になれ」

「はい!喜んで!」


私は嬉しい涙を流した。

ずっと好きだった朝都先輩。

これからも、ずっと好きで居させてください。

そう思いながら、私は朝都先輩の頬にキスをした。