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私は、今。

誰も来ない、幽霊(イケメン美男5人組)が出る噂の空き教室に居る。

6人のイケメンに眼を飛ばされている。


「なぁ、好き。俺様と契約しろ」

「いやいや〜僕だよね?」

「こらこら、兄弟喧嘩みたいなことしないの。それより、〝俺が〟好きなんでしょ?(ニコ)」

「ふん、女ごときで言い争いか?くだらねー
行くぞ、女」

草樹くんは、私の手首を掴んでどこかに連れていこうとするのを美津濃くんが止めた。

「ちょちょちょちょ!なーに、子猫ちゃんを連れてこようとしてるの!ダメだよ!独り占めは」

「仕方がねぇだろ。その方が手っ取り早いだろ」

「だからって」


「さぁ、媛。誰か1人を決めろ」

「______私が、選んだのは……宮野くん」

誰も残念がらなかった。

唯一どうも腑に落ちない顔をしている草樹くんだけが違った。


「おい、宮野」

「あ?」

「俺を入れろ」

「はぁ?」


「草樹、お前抜ける気か」

「もともと、お前らのグループに入ってねぇよ」


「ひとつだけ、言っておく……宮野。お前、媛に本当のこと言ったらどうだ。お前も俺達と同じ〝ヴァンパイア〟ってさ。」


「え!」

私は、宮野くんを見た。

「ごめん。隠してるつもりはなかったんだけど……中々、言い出せなくって」

「そうか。だけど、私は宮野くんに決めてるから」


「ま、俺たちに血を吸われたかったらいつでも来い。隣はいつでも空いてるから」


草樹くん以外全員、誰も寄りつけない空き教室から出ていった。


残ってるのは、私と宮野くん、草樹くんだけ。

それと、どこかに隠れていたのか雪もいた。


「良かったな。宮野」

「あぁ」


こうして、私たち4人は行動を共にすることになった。

また、平和の時間が流れるのだった。




TheEND……