あれから、一向に起きない草樹くんを灑罹くんが城に連れていき自分の部屋へ運んでくれた。

灑罹くんは、私を探していたみたい。


「________よし!じゃあ、今度は1人じめ出来るってことで!」

私は、灑罹くんにお姫様抱っこをされ灑罹くんの部屋に連れていかれた。


で、そのままベットの腕に寝かされた。

「本当に、良い匂いするね。何か特別な愛情誰かに貰ってるの?」

「え?」

「もしかして……宮野」

私は、黙って灑罹を下から見上げた。

「俺達吸血鬼は、分かるんだよね。人が考えてること。ま、いいけど。もし、宮野を選んだとしても他いるし」


バシン……

「はぁ」

気がついたら私は、灑罹くんの頬を叩いていた。

「そんな、気持ちなら!私に近寄らないで!」

そういうと、私は灑罹くんを突き飛ばした。

「っいってぇ」

私は、灑罹くんを突き飛ばしたまま部屋を飛び出した。

本当に悔しかったから。


私の後ろ姿を見て、灑罹は口角を上げていた。

そこら辺の女じゃないと_________。