人を愛した悪魔の子

その後の記憶はあまりない。

自分のものとは思えないほどの叫び声をあげていた。ただ、ただ、涙がこぼれ続けた。

僕はシャナが好きだった。
愛おしいと思えた。

いままで感じたことのなかったあの優しさは
ひだまりのようなあの笑顔は
僕を真っ直ぐ見つめるあの瞳は

もう、二度と、見ることは、叶わない。

無理矢理シャナと引き離されて
そのあとシャナがどこに運ばれたか
誰も教えてはくれなかった。

父への謁見は全て断られ、
なぜ、シャナを殺したのかは分からなかった。

そして、次の日の早朝

僕は城を出た。