人を愛した悪魔の子

それから約1年が経った。

その日はシャナの誕生日だった。
僕は浮かれていてシャナを城に招いた。

「誕生日おめでとう!シャナ」

「ありがとう、リオ」
彼女は嬉しそうに笑った。

僕は彼女の笑顔が好きだった。
ひだまりのような温かさを貰えた。

けれど次の瞬間、
その温かさは失われた。

父親がシャナに剣を振りかざしていた。
僕はとっさにシャナを庇おうとしたが、
剣圧に吹き飛ばされた。

「何故庇う、其奴は人間。
命は奪えど守るものではない!」

理解出来なかった。
何故人間と仲良くしてはいけないの?
何故シャナが人間だと知ってるの?
何故シャナを殺そうとしたの?
疑問が次々と浮かぶ。

僕は父親が理解出来なかった。したくなかった。
振りかざす瞬間僕はシャナを庇った。
庇えたはずだった。
けれど、そんな僕をシャナが庇った。

シャナの体を剣が貫いていた。

「あなたが死ななくて良かった。
今まで遊んでくれてありがとう。
私と友達になってくれてありがとう...
さよなら...リオ」

その言葉を最後にシャナは息絶えた。