人を愛した悪魔の子

指輪を外すと同時にシャナの目は銀へと変わった。

とても美しく月のような
引き込まれるような瞳だった。

けれど、その美しさはシャナが悪魔では無いことを物語っていた。

「今まで黙っててごめんね、リオ」
シャナは哀しそうに笑った。
そして言った。
「もう、私達は友達じゃない?」

「違うっ!!」
僕は今までにないくらい大きな声を出した。
とっさに叫んでしまった。

シャナは驚いた顔をしてからポロポロ泣き始めた。
まるで堪えていたものが溢れ出るように。

「あ、大きな声出してごめっ...」
僕は一瞬思考が止まった。
シャナが泣きながら僕に抱きついたからだ。

「違うの、違うよ、嬉しいの、
リオが人間の私も友達だって言ってくれたのが、
不安だった、ずっと苦しかった、」
たどたどしく彼女は語った。

いま自分を育ててくれている悪魔が
捨てられていた赤子だったシャナを拾い、
指輪を与えて瞳の色を隠し、
悪魔としてこの世界で育ててきた。


シャナは言った育手は自分を我が子のように愛してくれていると。
だから自分も母と呼んでいるのだと。