ある日、僕が城外を歩いていると
どこからか歌声が聴こえてきた。
導かれるようにその声を辿ると
ひとりの女の子に出会った。
塀に1人座って、綺麗な歌声を奏でていた。
「綺麗な声だね」
と僕は声をかけた。
「ありがとう」
と彼女は返した。
彼女は振り向いて
僕の目を見た瞬間驚いてその場に跪き
「申し訳ございません。皇族の方だとは知らず…」
声が震えていた。
本来悪魔の目の色は鮮やかな赤に黒い瞳孔。
しかし、
皇族だけは深い赤に銀の瞳孔をもっている。
故に、目を見ただけで
皇族ということがわかるのだ。
皇族は絶対的な王、敬うべきものと
子供は親に叩きこまれる。
こんな反応ももうとっくに慣れている。
「いや、後ろから声をかけた僕が悪いよ、
驚かせてすまない。
そのまま前を向いていてと頼むべきだったかな」
最後の一言に彼女は驚いたのか
「え、それは、皇族と悟られたくなかったと
いうことですか?」
と恐る恐る僕に尋ねた。
「だって、君たちは僕のこの目を見た瞬間に
態度が変わってしまうから…」
「皇子様はお友達が欲しいのですか?」
彼女の問いは的を射ていた。
「…うん。馬鹿げているだろうけど」
「そんなことはありません!!」
彼女はそう言った。
そして数秒考えた後、
「皇子様、私と友達になってくださいませんか?」
と僕に言った。
「本当?」
嘘のようだった。
「本当です」
皇族の方に嘘などつけませんと彼女は笑った。
僕が友達になる上でお願いしたことは2つ。
敬語をつかわないこと
本名で呼ばないこと
なるべく皇族とはバレたくないという
僕の意思が反映された。
この日から
僕はリオ、彼女は、シャナとして
普通の友達のように
色んなところを遊びまわった。
街を歩いて、買い物をして、森を走り回って、
たまに、人間の世界に遊びに行った。
シャナは人間の世界に行く時、
いつも決まって複雑そうな顔をする。
それが何故なのか、
その時の僕には分からなかった。
どこからか歌声が聴こえてきた。
導かれるようにその声を辿ると
ひとりの女の子に出会った。
塀に1人座って、綺麗な歌声を奏でていた。
「綺麗な声だね」
と僕は声をかけた。
「ありがとう」
と彼女は返した。
彼女は振り向いて
僕の目を見た瞬間驚いてその場に跪き
「申し訳ございません。皇族の方だとは知らず…」
声が震えていた。
本来悪魔の目の色は鮮やかな赤に黒い瞳孔。
しかし、
皇族だけは深い赤に銀の瞳孔をもっている。
故に、目を見ただけで
皇族ということがわかるのだ。
皇族は絶対的な王、敬うべきものと
子供は親に叩きこまれる。
こんな反応ももうとっくに慣れている。
「いや、後ろから声をかけた僕が悪いよ、
驚かせてすまない。
そのまま前を向いていてと頼むべきだったかな」
最後の一言に彼女は驚いたのか
「え、それは、皇族と悟られたくなかったと
いうことですか?」
と恐る恐る僕に尋ねた。
「だって、君たちは僕のこの目を見た瞬間に
態度が変わってしまうから…」
「皇子様はお友達が欲しいのですか?」
彼女の問いは的を射ていた。
「…うん。馬鹿げているだろうけど」
「そんなことはありません!!」
彼女はそう言った。
そして数秒考えた後、
「皇子様、私と友達になってくださいませんか?」
と僕に言った。
「本当?」
嘘のようだった。
「本当です」
皇族の方に嘘などつけませんと彼女は笑った。
僕が友達になる上でお願いしたことは2つ。
敬語をつかわないこと
本名で呼ばないこと
なるべく皇族とはバレたくないという
僕の意思が反映された。
この日から
僕はリオ、彼女は、シャナとして
普通の友達のように
色んなところを遊びまわった。
街を歩いて、買い物をして、森を走り回って、
たまに、人間の世界に遊びに行った。
シャナは人間の世界に行く時、
いつも決まって複雑そうな顔をする。
それが何故なのか、
その時の僕には分からなかった。
