小学校のほうから何だかさびしそうな顔をした女の子が歩いてきました。
「だれも友達になんてなってくれないし、遊んでもくれない。 愛子はやっぱりダメな子なんだよね。」
毎日毎日、愛子ちゃんはこのパン屋さんの前を泣きながら歩いていました。
そんなある日の放課後のことです。
いつものようにパン屋さんの前を通った愛子ちゃんはふと立ち止まりました。
何処からかいい匂いが漂ってくるのです。 (こんな所にパン屋さんなんて在ったのかな?)
不思議に思っているとドアが開いて手招きする女の子が見えました。
(だれだろう?) 気になった愛子ちゃんは誘われるままにお店の中へ入っていきました。
部屋の真ん中に大きなテーブルが置いてあって、たくさんのパンやスイーツが並んでいます。
「いろんなパンが有るでしょう? ここはね、不思議なパン屋さんなのよ。」
手招きしていた女の子が話し掛けてきました。
「どれもおいしそう。」 愛子ちゃんはますます気になってきて一つのパンを手に取りました。
丸くてフワフワした生地に黄色い蜜がたっぷりとかけられた甘そうなパンです。
「そのパンはお友達をたくさん連れてきてくれるパンだよ。」
店の奥でパンを焼いていたおじさんがやさしく教えてくれました。
「じゃあ、これは?」 茶色いクリームがたくさん詰まったパンを指差すと、、、。」
「ああ、それはね、みんなをやさしい気持ちにしてくれるパンだよ。」
愛子ちゃんは思いました。 「友達欲しいなあ。」
そこで最初に見付けたパンを手に取ってレジへ持っていきました。
すると、さっきの女の子が「あなたが笑ってくれたからお金は要りません。」と言いました。
「ほんとに?」 「大丈夫だよ。 私は心ちゃん。 あなたをずっと見守ってるからね。」
女の子はそう言うとやさしく笑って愛子ちゃんを見送ってくれたのです。
次の日、愛子ちゃんはいつものようにさびしそうな顔で学校へ行きました。
教室に入って椅子に座って、いつものようにぼんやりしていると、、、。
「ねえねえ、愛子ちゃんも来ない?」 同級の瑞樹ちゃんが声をかけてくれたのです。
「ごめんね。 いっつもひとりぼっちにしちゃって、、、。」 そう言って女の子たちが周りに集まってきたので愛子ちゃんはびっくりです。
「このパンを食べたら友達がいっぱい集まってくるからね。」
おじさんが言っていたことを思い出しました。
その日から愛子ちゃんはクラスの人気者になってしまいました。
「だれも友達になんてなってくれないし、遊んでもくれない。 愛子はやっぱりダメな子なんだよね。」
毎日毎日、愛子ちゃんはこのパン屋さんの前を泣きながら歩いていました。
そんなある日の放課後のことです。
いつものようにパン屋さんの前を通った愛子ちゃんはふと立ち止まりました。
何処からかいい匂いが漂ってくるのです。 (こんな所にパン屋さんなんて在ったのかな?)
不思議に思っているとドアが開いて手招きする女の子が見えました。
(だれだろう?) 気になった愛子ちゃんは誘われるままにお店の中へ入っていきました。
部屋の真ん中に大きなテーブルが置いてあって、たくさんのパンやスイーツが並んでいます。
「いろんなパンが有るでしょう? ここはね、不思議なパン屋さんなのよ。」
手招きしていた女の子が話し掛けてきました。
「どれもおいしそう。」 愛子ちゃんはますます気になってきて一つのパンを手に取りました。
丸くてフワフワした生地に黄色い蜜がたっぷりとかけられた甘そうなパンです。
「そのパンはお友達をたくさん連れてきてくれるパンだよ。」
店の奥でパンを焼いていたおじさんがやさしく教えてくれました。
「じゃあ、これは?」 茶色いクリームがたくさん詰まったパンを指差すと、、、。」
「ああ、それはね、みんなをやさしい気持ちにしてくれるパンだよ。」
愛子ちゃんは思いました。 「友達欲しいなあ。」
そこで最初に見付けたパンを手に取ってレジへ持っていきました。
すると、さっきの女の子が「あなたが笑ってくれたからお金は要りません。」と言いました。
「ほんとに?」 「大丈夫だよ。 私は心ちゃん。 あなたをずっと見守ってるからね。」
女の子はそう言うとやさしく笑って愛子ちゃんを見送ってくれたのです。
次の日、愛子ちゃんはいつものようにさびしそうな顔で学校へ行きました。
教室に入って椅子に座って、いつものようにぼんやりしていると、、、。
「ねえねえ、愛子ちゃんも来ない?」 同級の瑞樹ちゃんが声をかけてくれたのです。
「ごめんね。 いっつもひとりぼっちにしちゃって、、、。」 そう言って女の子たちが周りに集まってきたので愛子ちゃんはびっくりです。
「このパンを食べたら友達がいっぱい集まってくるからね。」
おじさんが言っていたことを思い出しました。
その日から愛子ちゃんはクラスの人気者になってしまいました。