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「おはよー羽衣!今日は早いね!
……って、どしたのその顔!?」


「おはよう日葵……」



いつもよりもずいぶん早く学校に着いたせいで、クラスのみんなに二度見されるくらい。


そりゃあ驚くよね。いつも私、遅刻ギリギリだもん。

……涼を起こしに行ってるから。



「……うぅ…」


「えっなんか死にかけてる大丈夫……!?
っ、ちょっとこっち来て!」



大きい声をだす日葵は、クラスのみんなにすごい注目を浴びたけど、そんなのお構いなしに泣きそうな私をぐいっと教室から連れ出してくれた。




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「……よしっ。ここならだいじょーぶ!」



連れてきてくれたのは、屋上。今にも雨が降ってきそうな空模様だけど……大丈夫なのかな。


日葵はくるっと私の方を向いたかと思えば、ばっと腕を広げた。



「ーーはい。じゃあ、何があったか言ってみな?」



「ーーーーー…」



……日葵…。



「立花くんと何か、あったんでしょ?」


「っえ、なんで……」


「そりゃあ、親友だからね」



さっきよりも一段と日葵の瞳が優しく私を見つめていて、我慢していたものがこぼれ落ちた。





「あのね、ーーーー」




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